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事業活動 ‐ case2解決バンク

記入間違いの小切手を受取ったら

 

得意先から1,500万円の小切手を受け取ったのですが、会社に戻りその小切手をよく見てみると、それには壱千五百円という記入もされていることに気がつきました。この小切手を銀行にもっていったら1,500万円の支払をしてくれるでしょうか。

 

【手形法・小切手法、当座勘定規定、手形用法・小切手用法】

手形・小切手は当事者が勝手なルールを作らないよう、法律が強行法規で、厳格なルールを規定しています。したがって、法律によって許されていること以外は、当事者同士でいくら特約をしても、その特約は無効とされています。また、銀行を支払場所としている手形や小切手については、当座勘定を通じてその決済がなされますが、銀行と顧客との当座勘定契約は、当座勘定規定によることになっています。他方、銀行は大量の手形・小切手の決済を行いますから、取扱いに間違いがあってはいけないので、顧客に対して手形・小切手の記載方法を統一して扱うよう依頼し、それ以外の記載方法のものは取り扱わないようにしています。手形・小切手の実務は、手形法・小切手法や当座勘定規定、手形用法・小切手用法の規定に従って、さらに手形の交換決済については、各地の手形交換所規則の規定に従って運用されます。

 

【手形の金額に関する手形法・小切手法のルール】

ー枚の手形や小切手に、金額が二重に記載され、相互にその金額が異なっている場合は、以下のような扱いになります。

  • 金額が文字と数字とで記載されている場合は、文字による記載が手形金額となります。
  • 金額が文字のみまたは数字のみで記載されている場合は、その最小金額が手形金額となります。

ご質問の場合は、1,500万円の数字と壱千五百円という文字で記載されているようですから、小切手法上は1,500円が小切手の金額となります。

 

【手形用法・小切手用法上の扱い】

銀行は当座勘定契約者に対して、手形・小切手の金額の記載について、以下のように記載するよう求めており、これに反する記載のものは取り扱わないことにしています。すなわち、

  • 所定の金額欄に記載すること、
  • 金額を算用数字で記載するときは金額の頭には「¥」を、末尾には「※」などの終止符号を印字すること、その場合には文字による復記をしないこと、
  • 金額を文字で記入するときは、文字の間隔をつめ、壱、弐、参などの改ざんしにくい文字を使用し、金額の頭には「金」を、末尾には「円」を記入すること、
  • 金額の訂正は行わないことです。

     

【当座勘定規定上の取扱い】

当座勘定規定上は、復記のいかんにかかわらず、銀行は所定の金額欄記載の金額によって取り扱うことにしています。

 

【総合判断】

では、小切手の所定の金額欄にチェックライターで「¥15,000,000※」と記載され、欄外に漢数字で「金壱千五百円」と書いてあればどうなるかというと、小切手法上は1,500円となるのに、当座勘定規定上は1,500万円として扱われることになってしまいます。しかし、小切手法は強行法規で、銀行が1,500万円として取り扱うことは許されていませんから、結局このような小切手は、銀行は取り扱わないことになります。

 

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